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BLACK WOLF
第8章 醒めない悪夢












━━━チチチ、チュン、チュン

「…んっ」

窓から射し込む光と小鳥の囀りで目が覚めた。

…あっ、朝か……。



眠い目を擦りながら恐る恐る天井を見上げた。

ぼんやりしか見えない天井の輪郭がハッキリしていく。

白い天井に、よくある家庭用の電気…。


それを確認した瞬間、ホッとした。


昨日、黒埼さんの家から逃げ出し無我夢中で走りハルちゃんの家に辿り着いて

ハルちゃんの部屋で眠ることになって━━━━。

それが全て夢だったらどうしよう、と。

もし目が覚めて、天井を見上げて、天井にあの大きなシャンデリアが付いてたら、ここはハルちゃんの部屋じゃなく黒埼さんの家ということ。

けど、私の目に飛び込んで来たのは…家庭用の普通の照明灯だった。

よかった…、夢じゃなかった。


胸を撫で下ろし起き上がろうと体に力を入れてみるが


ズキッ━━━「う、あ…」


まだ痛い。


痛いのは足と頭。

怪我をした足はズキズキ痛むし、高熱のせいで頭も痛む。

頑張れば起き上がれるけど、元気に動けそうにはない。

全身から来る痛みを感じながらベッドの上で溜め息を着いてると


「よぅ。おはよう!」


突然聞こえた声。

慌てて首だけを真横に向けると…

ネクタイを結ぶハルちゃんがいた。


「え…あ…お、おはよ…」

「体調は?」

「あ…うん、マシかな…」



びっくりした…。

そうだ、ここはハルちゃんの部屋なんだからハルちゃんがいるのは当然。

それでも、昨日あんなことを言われたせいか何と無く気まずい。



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