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BLACK WOLF
第8章 醒めない悪夢

「そか。帰るのは18:00ぐらいだと思うからそれまで寝てな。冷蔵庫に昨日の卵粥の残りが入ってるから勝手に食え」
そう言って私の頭を優しく撫でてくれた。
…何だか悪い。
ハルちゃんは今から仕事なのに、私はハルちゃんの部屋でのんびりしつつ私にご飯まで用意してくれてる。
昨日、行くあてもなく逃げ込んだだけの私の為に。
「あと、お前のパジャマも買って来ないとな。いつまでも俺のジャージってわけにも行かないし」
「え…いいよ、そんな…」
って、借りてる私が言えた義理じゃないけど。
それに、私はまだここに住むという返事を出してない。
なのに、ハルちゃんは私を暖かく迎えようとしてくれてる。
行くあてもない私を…。
「いいって。遠慮するなよ!どんなのがいい?」
そう笑いながらハルちゃんはジャケットを羽織り姿見の鏡で身嗜みのチェック。
どんなの…って…
もし私が"ピンク"なんて言ったらどうする気よ?
大の大人がピンクのパジャマをどんな顔してレジに持って行くの?
そんな事を考えると、くすぐったい笑いが込み上げてきた。
「どんなのでもいいよ。ハルちゃんに任せる」
「えー…それが1番困るんだよなぁ。女の子の喜びそうな色や柄なんてわかんねぇし」
困ったように苦笑しながら頭をくしゃと掻き上げた。
ハルちゃんらしい。
その気になればどんな女性でも口説けそうなのに、シャイというか奥手というか…。
そう言って私の頭を優しく撫でてくれた。
…何だか悪い。
ハルちゃんは今から仕事なのに、私はハルちゃんの部屋でのんびりしつつ私にご飯まで用意してくれてる。
昨日、行くあてもなく逃げ込んだだけの私の為に。
「あと、お前のパジャマも買って来ないとな。いつまでも俺のジャージってわけにも行かないし」
「え…いいよ、そんな…」
って、借りてる私が言えた義理じゃないけど。
それに、私はまだここに住むという返事を出してない。
なのに、ハルちゃんは私を暖かく迎えようとしてくれてる。
行くあてもない私を…。
「いいって。遠慮するなよ!どんなのがいい?」
そう笑いながらハルちゃんはジャケットを羽織り姿見の鏡で身嗜みのチェック。
どんなの…って…
もし私が"ピンク"なんて言ったらどうする気よ?
大の大人がピンクのパジャマをどんな顔してレジに持って行くの?
そんな事を考えると、くすぐったい笑いが込み上げてきた。
「どんなのでもいいよ。ハルちゃんに任せる」
「えー…それが1番困るんだよなぁ。女の子の喜びそうな色や柄なんてわかんねぇし」
困ったように苦笑しながら頭をくしゃと掻き上げた。
ハルちゃんらしい。
その気になればどんな女性でも口説けそうなのに、シャイというか奥手というか…。

