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BLACK WOLF
第9章 罪と罰

黒埼さんの家から逃げ出して1週間経ったが、ハルちゃんの身には何も起きてないし、黒埼さんが私を探してる様子もない。
まぁ、この1週間、黒埼さんに見つかるのが怖くて外出なんかしてないけど。
よく考えてみれば、あんなお金持ちな男性が私1人に拘るはずがない。
ハルちゃんに手を出すって言ってたのも、単なる脅しだったに過ぎない。
結果、私は今こーして自由の身になったのだから。
これからは自分のことだけを考えていればいい。
それから、ハルちゃんの事と━━━━━━。
そう。
いつまでもハルちゃんに甘えてばかりはいられない。
ハルちゃんは私を養うって言ってくれたけど、正式に付き合ってるわけでも夫婦ってわけでもないんだから。
黒埼さんが家にいないときを見計らってあの家に荷物を取りに行かなくちゃ。
黒埼さんの家に置いてきた鞄の中に財布や通帳が入ってるし、ハウスキーパーの酒井さんに言えば何とかなるかも知れない。
ハルちゃんのそばにいるにしろ、ここを出て行って新しくアパートを借りるにしても身分証明や通帳や当面の現金は必要だし、ちゃんと働かなくちゃ。
そんな事を考えていると、私の料理に舌鼓を打っていたハルちゃんが
「あ、そー言えばさ、舞のお袋さんが亡くなった時に来てたあの真っ黒なお兄さん。誰だかわかった?」
「えっ!?」
「いや、やけに場違いな風貌だったからずっと気になってたんだけど」
まぁ、この1週間、黒埼さんに見つかるのが怖くて外出なんかしてないけど。
よく考えてみれば、あんなお金持ちな男性が私1人に拘るはずがない。
ハルちゃんに手を出すって言ってたのも、単なる脅しだったに過ぎない。
結果、私は今こーして自由の身になったのだから。
これからは自分のことだけを考えていればいい。
それから、ハルちゃんの事と━━━━━━。
そう。
いつまでもハルちゃんに甘えてばかりはいられない。
ハルちゃんは私を養うって言ってくれたけど、正式に付き合ってるわけでも夫婦ってわけでもないんだから。
黒埼さんが家にいないときを見計らってあの家に荷物を取りに行かなくちゃ。
黒埼さんの家に置いてきた鞄の中に財布や通帳が入ってるし、ハウスキーパーの酒井さんに言えば何とかなるかも知れない。
ハルちゃんのそばにいるにしろ、ここを出て行って新しくアパートを借りるにしても身分証明や通帳や当面の現金は必要だし、ちゃんと働かなくちゃ。
そんな事を考えていると、私の料理に舌鼓を打っていたハルちゃんが
「あ、そー言えばさ、舞のお袋さんが亡くなった時に来てたあの真っ黒なお兄さん。誰だかわかった?」
「えっ!?」
「いや、やけに場違いな風貌だったからずっと気になってたんだけど」

