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BLACK WOLF
第10章 深く、奥まで…
「人のもの勝手に手を付けるとはな…。あの幼馴染みの坊や、どうしてくれようかっ!?」
「……んぐっ!」
ハルちゃんのキスマークを握り潰すように私の首筋をなぞっていた手がグッと首を絞めてきた。
呼吸器が圧迫されて…、息が…っ。
「まさかと思ってあの幼馴染みの家を張り込んでたが、まさか本当にお前がいるとはなっ!」
ギリッと更に強く圧迫され、上手く呼吸が出来なくなる。
私のせいでハルちゃんが…っ。
ハルちゃんは何も知らないし何も悪くない。
なのに、私なんかを庇ったせいで…っ。
「お、お願…ハルちゃ…ぁっ、ハルちゃんには…何も…っ」
きつく締められた呼吸器官で息を絶え絶えに何とか必死に訴えた。
だって、頭に浮かぶのはハルちゃんの顔。
ハルちゃんのあの優しい笑顔だけだから。
「━━━━っ!」
「…あっ、ゲホッ、ゲホッ」
黒埼さんの手が首から離れ、一気に息を吸い込んだせいか少し噎せてしまった。
この人は、何をするかわからない。
現にこうしてまた私を誘拐して、こんな場所でこんな姿に…っ。
でも…
「わ、私はどうなってもいいから…ハルちゃんにだけは手を…手を出さないで…ゲホッゲホッ」
途切れ途切れに、噎せて上手く言葉が出てこない。
が、必死にそう訴えた。
例えここで殺されても、私を守ろうとしてくれたハルちゃんだけは守ろうと思った。
「……んぐっ!」
ハルちゃんのキスマークを握り潰すように私の首筋をなぞっていた手がグッと首を絞めてきた。
呼吸器が圧迫されて…、息が…っ。
「まさかと思ってあの幼馴染みの家を張り込んでたが、まさか本当にお前がいるとはなっ!」
ギリッと更に強く圧迫され、上手く呼吸が出来なくなる。
私のせいでハルちゃんが…っ。
ハルちゃんは何も知らないし何も悪くない。
なのに、私なんかを庇ったせいで…っ。
「お、お願…ハルちゃ…ぁっ、ハルちゃんには…何も…っ」
きつく締められた呼吸器官で息を絶え絶えに何とか必死に訴えた。
だって、頭に浮かぶのはハルちゃんの顔。
ハルちゃんのあの優しい笑顔だけだから。
「━━━━っ!」
「…あっ、ゲホッ、ゲホッ」
黒埼さんの手が首から離れ、一気に息を吸い込んだせいか少し噎せてしまった。
この人は、何をするかわからない。
現にこうしてまた私を誘拐して、こんな場所でこんな姿に…っ。
でも…
「わ、私はどうなってもいいから…ハルちゃんにだけは手を…手を出さないで…ゲホッゲホッ」
途切れ途切れに、噎せて上手く言葉が出てこない。
が、必死にそう訴えた。
例えここで殺されても、私を守ろうとしてくれたハルちゃんだけは守ろうと思った。