この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
BLACK WOLF
第11章 満月の夜の狼
「何だ?男の体がそんなに珍しいか?」
「━━━━っ!別に…っ」
私はいつもこの体に抱かれてるんだ。
この目に見つめられながら、この手と唇で。
初めて見る黒埼さんの体に緊張してるのか、この状況が恐いのか、心臓がドキドキして痛い。
「さっきは真っ暗だったから気付かなかったけど、その服もよく似合ってる」
「……………っ」
ワインレッド色のワンピースだ。
いつまでも同じ服というわけには行かないからまたいつものようにクローゼットから適当に見繕っただけだ。
「しかし、この季節にその服は寒いんじゃないか?」
…確かに。
このワンピースはどう見ても下着というか、インナー変わりに着るようなものだし。
「別に、誰に見せるわけでもないですから…」
適当に見繕っただけに過ぎない出で立ち。
確かに肌寒いがそれすら気にならないほど、私の精神や五感はストップしてしまっている。
「そ、そんな…、そんな事より、私お風呂に入りたいんです。早く変わって下さい。寒いし…。そ、それに、いつまで腕掴んでるんですか?痛いんですけど…」
緊張で、黒埼さんの方すらマトモに見れなくて捲し立てるように喋り続けた。
この邸の主に何とも失礼な口調だがお風呂に入りに来たのは事実だし。
「あぁ、入ればいい。見ててやるからこの場で脱いでみろ」
「…っ!!な━━━━━」
この場で?
黒埼さんの目の前で脱げってこと?
そんな事、出来るわけない。
「━━━━っ!別に…っ」
私はいつもこの体に抱かれてるんだ。
この目に見つめられながら、この手と唇で。
初めて見る黒埼さんの体に緊張してるのか、この状況が恐いのか、心臓がドキドキして痛い。
「さっきは真っ暗だったから気付かなかったけど、その服もよく似合ってる」
「……………っ」
ワインレッド色のワンピースだ。
いつまでも同じ服というわけには行かないからまたいつものようにクローゼットから適当に見繕っただけだ。
「しかし、この季節にその服は寒いんじゃないか?」
…確かに。
このワンピースはどう見ても下着というか、インナー変わりに着るようなものだし。
「別に、誰に見せるわけでもないですから…」
適当に見繕っただけに過ぎない出で立ち。
確かに肌寒いがそれすら気にならないほど、私の精神や五感はストップしてしまっている。
「そ、そんな…、そんな事より、私お風呂に入りたいんです。早く変わって下さい。寒いし…。そ、それに、いつまで腕掴んでるんですか?痛いんですけど…」
緊張で、黒埼さんの方すらマトモに見れなくて捲し立てるように喋り続けた。
この邸の主に何とも失礼な口調だがお風呂に入りに来たのは事実だし。
「あぁ、入ればいい。見ててやるからこの場で脱いでみろ」
「…っ!!な━━━━━」
この場で?
黒埼さんの目の前で脱げってこと?
そんな事、出来るわけない。