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BLACK WOLF
第11章 満月の夜の狼
「ふざけ…そんな…出来るわけ…っ」
「悪いが俺はまだ完全にお前を許した訳じゃない。あの幼馴染みの元へ逃げた事。また逃げ出す気じゃないかとも疑ってる」
まだ許してない…?
疑ってる…?
ハルちゃんの元から私を誘拐して、あんな部屋に連れていき拘束して、あんな恥ずかしい事までしておいて今更…っ!
「ふざけないで!腕、離してっ!」
払い除けようと腕をジタバタさせるが、力で敵うはずがない。
「お前の大切な幼馴染みがどうなってもいいのか?」
「…………っ」
この人は…、悪魔だ。
ハルちゃんを助けたい一心でこの邸に戻り止まることを選んだ。
それだけじゃ飽き足らず、ハルちゃんへの思いを見抜いてこんな脅迫染みた真似をするのだから。
掴まれていた腕を振り払おうと必死に力を込めた、が
一気に体の力が抜けた。
こんな、こんな男の言うことを聞くなんて…っ。
私の腕を離し、2、3歩後ろに下がった黒埼さんは壁に持たれながら私の体をジロジロと眺めだした。
これから、この瞳に見つめられながら脱がなければならないのかと思うと頭が沸騰しそうになる。
「ほら。さっさと脱げ。体が冷える」
ギシッと歯を食い縛りながら黒埼さんに背中を向け、オズオズと肩紐を下ろした。
次に脇下にあるファスナーをずらし、ゆっくりゆっくりと生地を下へとずらしていく。
シルク生地のせいか引っ掛かる事なく肌を滑りながらスルリと床に落ちて行く。
「悪いが俺はまだ完全にお前を許した訳じゃない。あの幼馴染みの元へ逃げた事。また逃げ出す気じゃないかとも疑ってる」
まだ許してない…?
疑ってる…?
ハルちゃんの元から私を誘拐して、あんな部屋に連れていき拘束して、あんな恥ずかしい事までしておいて今更…っ!
「ふざけないで!腕、離してっ!」
払い除けようと腕をジタバタさせるが、力で敵うはずがない。
「お前の大切な幼馴染みがどうなってもいいのか?」
「…………っ」
この人は…、悪魔だ。
ハルちゃんを助けたい一心でこの邸に戻り止まることを選んだ。
それだけじゃ飽き足らず、ハルちゃんへの思いを見抜いてこんな脅迫染みた真似をするのだから。
掴まれていた腕を振り払おうと必死に力を込めた、が
一気に体の力が抜けた。
こんな、こんな男の言うことを聞くなんて…っ。
私の腕を離し、2、3歩後ろに下がった黒埼さんは壁に持たれながら私の体をジロジロと眺めだした。
これから、この瞳に見つめられながら脱がなければならないのかと思うと頭が沸騰しそうになる。
「ほら。さっさと脱げ。体が冷える」
ギシッと歯を食い縛りながら黒埼さんに背中を向け、オズオズと肩紐を下ろした。
次に脇下にあるファスナーをずらし、ゆっくりゆっくりと生地を下へとずらしていく。
シルク生地のせいか引っ掛かる事なく肌を滑りながらスルリと床に落ちて行く。