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第11章 満月の夜の狼

けど、違った。

今日はいつもと違った。

いつもなら舌を這わしながら私を私を追い詰めるのに、今日は…。




チュッ、と激しい音を立てながら私のソコに吸い付きながら固くした舌先で切るように愛撫しだした。

「あっ、あぁぁっ！だ、だめぇぇ…っ！」

感じたことのない感覚に腰が動いてしまう。

足の隙間にいる黒埼さんの後頭部を掴んで引き離そうとするが、力を入れれば入れるほど…

「あっ、あぁんっ！やっ、あっ、イッ…」

ビクッと体を退け反らせて、足を開いたまま絶頂を迎えてしまった。

ハァハァと息を整うのを待つことなく、黒埼さんの攻めは止まることがない。

私を追い詰めて攻め立てて行く。


「やっ、いやぁ…っ、も、やめて…っ！やっ…」


必死に後頭部を掴んで制止させようとするがビクともしない。

濡れた黒埼さんの髪が太股に当たってくすぐったい。

「あっ、あぁぁっ…」

イッて敏感になってるソコに食らいつかれて、逃げ場がない。

チュッ、と音が響く度に快感が全身を貫く。

「相変わらず、いい反応だな…」

「や、やめて…っ、そこで喋らな…」

「何？聞こえねぇよ」

「あぁぁっ！！」

黒埼さんが言葉を発する度に歯が当たったり、吐息がそこに触れたりして、それがまたソコを刺激する。

「だ、め…っ、お願い…もう、やめっ、あんっ！イッ、イクッ…！あっ━━━━━」


何度も何度も、洗面台に座らされ、不様な喘ぎ声を漏らしながら絶頂を迎えた。