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BLACK WOLF
第11章 満月の夜の狼
「…━━━━っ!あっ、や、やだぁっ!」
目の前には洗面台の鏡。
私の感じてる顔や表情が丸見え状態だ。
黒埼さんに見られてるというより自分で自分の表情すら確認出来てしまう。
こんな自分の姿なんて見たくない、と慌てて顔を反らしたが
「ほら。ちゃんと見ろ。大嫌いな男に犯されて感じてる自分の顔を」
後頭部の髪を捕まれムリヤリ鏡の方を向かされてしまった。
それでも目を固く閉じ自分の姿は見ないようにした。
こんな、獣みたいな格好でムリヤリ弄ばれて、あんな表情をしてるなんて…、最低だ。
私もこの男も…最低最悪だ。
「あっ、や…だめ…イッ…」
なのに、こんな姿になってもちゃんと感覚がある自分が嫌になる。
「あぁ、そうだ。お前さぁ、幼馴染みの事は"ハルちゃん"なんて名前で呼ぶくせに俺の事は未だに名字の"さん"付けだよな?」
「ハァ…ハァ…な、何を…」
もうすぐ絶頂を迎えそうと言うときに、黒埼さんの腰の動きがピタリと止まった。
そして聞こえてきたのは…、何とも突飛な話題だ。
というか、10年以上の付き合いの幼馴染みだ。
小さい頃からずっと一緒にいる幼馴染みなんだから名前で呼んでも不思議はない。
黒埼さんはこの間会ったばかりの年上の男性だ。
住む世界が違う社長さんだ。
必然的に敬語にもなるし、名字の"さん"付けになるのは当然だ。
「"ハルちゃん、ハルちゃん"って鬱陶しいんだよ。俺の名前も呼んでみろ?"明"って」
目の前には洗面台の鏡。
私の感じてる顔や表情が丸見え状態だ。
黒埼さんに見られてるというより自分で自分の表情すら確認出来てしまう。
こんな自分の姿なんて見たくない、と慌てて顔を反らしたが
「ほら。ちゃんと見ろ。大嫌いな男に犯されて感じてる自分の顔を」
後頭部の髪を捕まれムリヤリ鏡の方を向かされてしまった。
それでも目を固く閉じ自分の姿は見ないようにした。
こんな、獣みたいな格好でムリヤリ弄ばれて、あんな表情をしてるなんて…、最低だ。
私もこの男も…最低最悪だ。
「あっ、や…だめ…イッ…」
なのに、こんな姿になってもちゃんと感覚がある自分が嫌になる。
「あぁ、そうだ。お前さぁ、幼馴染みの事は"ハルちゃん"なんて名前で呼ぶくせに俺の事は未だに名字の"さん"付けだよな?」
「ハァ…ハァ…な、何を…」
もうすぐ絶頂を迎えそうと言うときに、黒埼さんの腰の動きがピタリと止まった。
そして聞こえてきたのは…、何とも突飛な話題だ。
というか、10年以上の付き合いの幼馴染みだ。
小さい頃からずっと一緒にいる幼馴染みなんだから名前で呼んでも不思議はない。
黒埼さんはこの間会ったばかりの年上の男性だ。
住む世界が違う社長さんだ。
必然的に敬語にもなるし、名字の"さん"付けになるのは当然だ。
「"ハルちゃん、ハルちゃん"って鬱陶しいんだよ。俺の名前も呼んでみろ?"明"って」