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BLACK WOLF
第11章 満月の夜の狼
頭ではそう思ってるのに…。

なのに、体は正直に感じてしまってる。

これ以上絶頂を迎えれば狂ってしまうかも知れないのに、私の体は貪欲に黒埼さんが与える快楽によって絶頂を迎えさせられてしまう。

じわじわと私を追い詰めて、逃げ場を無くしていく…。

「ゆ、許して…許して下さいっ!お願いしま…あぁっ!ひぅっ、んっ!イク…イクッ…!」

「ほら」



もう、だめ…

耐えられない…っ!





「あき…らぁっ!あぁっ、イクぅッ!明ぁぁっ━━━━━━」





悲鳴のような、泣き声のような、嗚咽混じりの声で黒埼さんの名前を叫んだ。

最後に残してたプライドまでもズタズタに引き裂かれたような気がした。









「ん…」

その後、小さな呻き声を上げたと同時に黒埼さんも私の中から出ていった。

ずるりと黒埼さんが私の中から出ていった瞬間、私はその場に倒れ込むようにして崩れ落ちた。

ドサッと膝を付き、俯いていると…

「こっち向け。ちゃんと名前を呼べたご褒美だ」

「…やっ」

頭部を掴まれムリヤリ黒埼さんの方へと顔を向けられてしまった。

しゃがみこむ私に対し、黒埼さんは立った状態で位置的には私の顔の前には黒埼さんの剥き出しのモノが。

顔を背けようとしたがそんな暇もなく…



顔中に降り注ぐ白濁色の生暖かくベトつく液体。




「いい顔だ」

髪や首筋にまで滴り落ちるその顔を見下ろしながら黒埼さんは満足げに笑う。



熱い…。

顔中が熱くて、じんじんしてる…。








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