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BLACK WOLF
第12章 その鋭い牙で仕留める如く
「あっ、ぁぐ…」
片手で私の首を力一杯鷲掴みしてきた。
そのせいで一気に首が締まり呼吸が出来なくなる。
「お前の飼い主は誰だ!?お前は俺が大金かけて買ったんだっ!なのに、いつまでも幼馴染みの影ばかり追いかけやがって‼」
ダメ…
苦しい…、息が出来な…っ
「や…っ、くろさ…ぐっ」
ギシッと皮膚が軋む嫌な音が聞こえた。
意識が朦朧としてくる。
まさか、殺すと見せかけて私をL.Aに…?
私の口からそれを言わすために…?
「言ってみろ?俺と一緒に来ると。あの幼馴染みの事は忘れて一生そばにいると」
首から黒埼さんの手が離れた。
一気に呼吸器に入り込む新鮮な空気に思わずゲホッと蒸せてしまった。
「あっ、ゲホッ、ゲホッ…」
そうだ。
この人はこーいう人だ。
よく考えてみれば、この人は"解放してやる"なんて一言も言ってなかった。
こーやって私を追い詰めて私に選択させて、私が自分の意思で動いたかのように錯覚させて洗脳して行くんだ。
ふざけんな…っ。
「ゲホッ、ゲホッ…だ、誰が…っ」
一瞬でもこの人を信じた自分がバカだった。
寂しいとか、切ないとか、そんなものを感じた自分が情けなかった。
この人はこーいう人だ。
ただの最低で淫乱で卑怯な獣だ。
片手で私の首を力一杯鷲掴みしてきた。
そのせいで一気に首が締まり呼吸が出来なくなる。
「お前の飼い主は誰だ!?お前は俺が大金かけて買ったんだっ!なのに、いつまでも幼馴染みの影ばかり追いかけやがって‼」
ダメ…
苦しい…、息が出来な…っ
「や…っ、くろさ…ぐっ」
ギシッと皮膚が軋む嫌な音が聞こえた。
意識が朦朧としてくる。
まさか、殺すと見せかけて私をL.Aに…?
私の口からそれを言わすために…?
「言ってみろ?俺と一緒に来ると。あの幼馴染みの事は忘れて一生そばにいると」
首から黒埼さんの手が離れた。
一気に呼吸器に入り込む新鮮な空気に思わずゲホッと蒸せてしまった。
「あっ、ゲホッ、ゲホッ…」
そうだ。
この人はこーいう人だ。
よく考えてみれば、この人は"解放してやる"なんて一言も言ってなかった。
こーやって私を追い詰めて私に選択させて、私が自分の意思で動いたかのように錯覚させて洗脳して行くんだ。
ふざけんな…っ。
「ゲホッ、ゲホッ…だ、誰が…っ」
一瞬でもこの人を信じた自分がバカだった。
寂しいとか、切ないとか、そんなものを感じた自分が情けなかった。
この人はこーいう人だ。
ただの最低で淫乱で卑怯な獣だ。