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BLACK WOLF
第12章 その鋭い牙で仕留める如く
黒埼さんの唇の端からうっすら滲む真っ赤な血。


いつものように、人形のように大人しくしてればいいのに、今は違う。

ハルちゃんを使って安心させて、それなのに騙されてこんな所に連れて来られてこんな格好させられて…、大人しくなんてしてられない。

こんなことして後で何をされるかわからないけど、それでも黙って好き勝手にされたくない。

「抵抗しても無駄だ。お前のイイ所は全部知ってるんだからな」

体の自由を奪われ、出来ることと言えば罵声を浴びせることと睨み付けることだけ。

そんな今の私は黒埼さんからしたら恐くも何ともない。

クスクス笑いながらゆっくり私に体を戻してくる。


「やだ…や…」

足首に巻き付けられた足枷と鎖。

動けないまま大きく開脚させられた足元付近に黒埼さんが移動していく。

「やめてっ!やだっ!やだ…」



私の太股に手を宛ながら、太股の内側にゆっくりゆっくりキスを施していく。

「やめ…んっ!や、やめ…てぇ…」

舌先を固くして太股の内側をなぞる。

左右に行き来する舌先、でも、何も隠さず露になったソコには触れてこない。

焦らすように、ソコを外しながらゆっくりゆっくり、と。


「や…ぁ…」

その感覚がくすぐったくて、もどかしくて、思わず体が小さく痙攣する。

「んっ、や、やだぁ…っ」

「口ではそう言っても体は正直だな」

太股付近にいる黒埼さんには私のソコは丸見えだ。

太股を刺激されただけで私のソコは一気に潤ってしまった。

恥ずかしさと情けなさで体中の血液が一気に顔に集結したかのように真っ赤に染まる。

認めたくないのに、こんな体…っ。

「違…そんな…っ、あ…っ」

口ではそう否定しても体は小さくピクンッと反応してしまう。

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