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BLACK WOLF
第12章 その鋭い牙で仕留める如く
嫌…、こんな人に…。

コンクリートを打ち付けただけの部屋に反響するように響くのは鎖の音と私の吐息と黒埼さんのキスの音。

それが耳に入るたび私の心は死んでいくみたいだった。

焦らすようなキスに体が痺れて、もどかしさを感じ始めた時に━━━━━


チュッ━━「あぁぁっ!」


潤った私のソコに前触れもなく吸い付かれてしまい我慢してた声が一気に解放されたように響いた。

いつものように荒く、不規則に動く舌先。

「あっ、やっ、あぁん」

限界まで開かされた足は閉じることを許されない。

「あぁっ、だ、だめぇぇ…」

「お前の口から言え。俺と一緒に来ると」




そんな台詞、口が裂けても言いたくない。

こんな人と遠い異国の国になんて行きたくない。

例え首に鎖をつけられても…。




「嫌…嫌っ!あっ」

潤ったソコを吸い付くすように激しい愛撫を繰り返される。

お酒の入った体は瞬く間に熱を帯だした。

「あっ、あんっ!い、やぁ…っ」

「酒のせいか、いつもより敏感だな」

油断したら崩れ落ちてしまう。

この快楽に耐えながらも自分を保つので精一杯だ。

そんな私を見透かしたように更に荒さを増す黒埼さんの舌の動き。

這うように、なぞるように蠢く。

「あんっ、あぁ…」


「…これだけでイカれちゃ困る。唇の噛み傷のお返しもまだだしな」


私のソコから離れた、が

お酒のせいなのか、焦らされ続けられたせいなのかはわからないが私のソコはあっと言う間に潤い、神経が過敏になっていた。

これ以上触れられたら、もう…。

そんな私の耳に入って来た音。

黒埼さんの足音と共に聞こえて来たのは





ヴィィィィィィィンッ





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