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BLACK WOLF
第12章 その鋭い牙で仕留める如く
「さ、最低…」

快楽の臨界点を越したせいか電マの感覚が少し鈍くなったように感じる。

むしろ、乾燥したせいか少し痛い。

「あ?お前が強情過ぎるからだろ?」

冷たく笑う目で私を見下ろしている。

まるでバカにしたようなこの目。

こんなはしたない姿を見せつけてしまったのだから笑われても当然か。


「あんたみたいな最低な奴に…」

「こんな所を見られて最悪、てか?」


情けない。

拘束されてるせいで身動き1つ取れず、血も通ってないような機械で弄ばれ

挙げ句の果てにこんな姿を晒してしまったのだから。


悔しくて、情けなくて、涙がボロボロと溢れたが

拘束されたままじゃ涙すら拭えない。




「残念だけど、今のを見てたのは俺だけじゃねぇよ」

「え…?」

「まぁ、気づかなくても無理はない。気持ちよさげに喘いでたんだから」







え…?

何…?








今のを見てたのは、って、どーいうこと…?








心臓がバクバクと高鳴る。

嫌な予感がした。













薄暗い室内。

この体勢じゃ首しか動かせないが…、首を左右に動かし周りの様子を伺うことは出来る。












「んっ、んぅっ…」












耳をすますと聞こえてくる。

男性の呻き声。














ドクンッ、ドクンッ













「あ…」

「ほら、お前の右隣にいるだろ?もう1人、観客が…」

私のソコから離れた電マを持ちながら不気味に笑う黒埼さん。















恐くて、体が震えて…

黒埼さんの言う右隣が見れない。










「ん…んぐっ!」















嫌…

嫌っ!






















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