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BLACK WOLF
第12章 その鋭い牙で仕留める如く
「それもそうか。自分の惚れてる女が好き勝手されてるんだからな」

そう言いながら黒埼さんはまた私の元へと戻ってきた。

ハルちゃんの怒鳴り声が室内に響き渡っている。



…まさか、黒埼さん。

このまま…っ。




「や、やめてっ!来ないでっ!」

「てめぇっ!舞に触んじゃねぇっ!舞っ!!」

「ハルちゃん…っ!やだっ!お願い、もうやめてっ!」







ハルちゃんが見てる前で…、ハルちゃんの声を聞きながら…っ?






鎖をガチャガチャ鳴らしながら抵抗した。

鎖で皮膚が傷つこうとも構わないぐらいに暴れた。






しかし、そんな私達の声すらこの人には届いてない。

慈悲の心なんてこの人には存在しない。

私の足の隙間に体を戻し、私の足に手を添わせながら






「感謝しな。大好きな幼馴染みの声を聞きながらデキるんだからな」






嫌…っ。

こんなの嫌…

ハルちゃんには会いたかった。

心の底から会いたくて仕方なかった。

謝りたかった。

でも、私が望んでた再会は






こんなんじゃない…っ!!






━━━━━━━━「だめえええええぇぇぇぇぇえええぇぇぇぇぇっ!!!!」

「舞ぃぃぃぃぃぃっ!!」











消えてしまいたかった。

こんな姿を、大切な幼馴染みに見られるなんて…。

今すぐ舌を噛み切りたかった。








「いやぁぁっ!あっ、あぁっ!」

黒埼さんの生身が私の中に押し入って来て、いつものように好き放題に暴れてる。

いつもみたいにただ…、行為が終わるのを待つだけならどんなによかったか。

「やっ、あっ」


















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