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BLACK WOLF
第12章 その鋭い牙で仕留める如く
気がおかしくなりそうだった。

私もハルちゃんも。



こんな姿を見られ、見せつけられて、マトモな神経なら気が狂ってもおかしくない。

なのに、気が狂えない。

ハルちゃんは怒りで、私は快楽と恥ずかしさの間で揺れ動いてる。



「あぁぁっ、だめ…だめぇぇ…っ!も、やぁっ!」

拘束されてる腕がガタガタ震える。

首を左右に振りながら震える声で訴えた。

けれど、こんな反応は黒埼さんの心を煽るだけ。

「幼馴染みの坊やに見られてる罪悪感か?」



目を強く閉じながら抗った。

私を大切にしてくれたハルちゃんの目の前で、許されない事だ。

でも…



「どこまでも強情な女だ。イクなら素直にイケばいいものを…っ」

そう言うと黒埼さんは挿入した状態で固く真っ赤に充血してる私のクリに先程と同じように


ビィィィィィィンッ!!



「━━━━━━━あああああああああっ!!」

振動を最強にした電マを宛がって来たのだ。

膣内とクリ、同時に与えられた快楽のせいで我慢してたものが一気に込み上げて来た。

「あぁぁっ!だめぇっ!ハルちゃ…やだっ、見ないでぇぇぇぇぇぇぇっ!あぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!」

「━━━━━━━っ!」


















いつの間にか、辺りはすっかり静かになっていた。

ハルちゃんの声も、黒埼さんの声も聞こえなくなっていた。

電マの音も、鎖がぶつかる音も聞こえない。

ただ、静寂だけが漂っている。











「舞…」












その静寂を破ったのはハルちゃんの声だった。

ハルちゃんの私を呼ぶ声。

その声がやけに懐かしくて、なのに何だか悲しくて。





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