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BLACK WOLF
第14章 夢をみていた獲物
「それじゃ、失礼します」
そう言って玄関のドアに手をかけた叔母さん。
ほら、黒埼さん、どうせまた何か仕掛けてるんでしょ?
土壇場で私を連れ戻すんでしょ?
外に待たせてるタクシーの運転手は黒埼さんの手下で、どうせまた別の監禁場所へ連れて行かれるんでしょ?
「舞ちゃん、ほら」
黒埼さんは何をするわけでもなく、私の姿を見つめてるだけだ。
その瞳があまりにも悲しげで、私は黒埼さんをマトモに見られないでいた。
どうして、いつもみたいに何も仕掛けて来ないの?
「黒埼さ…」
「元気でな」
━━━━━━━━━━っ!
バタンッ
外に出た瞬間、空に浮かぶ太陽の日差しが私を照らしつけた。
私の後ろでドアの閉まる音だけが聞こえた。
私、本当に…?
本当に今度こそ自由になったの?
春子叔母さんに手を引かれながら歩いてる、これは現実なの?
私…、本当に、今度こそ…。
「本当はずっと閉じ込めて置きたかった。嫌われてもいいから誰にも触らせず取られずにずっと。…ずっとそばにいて欲しかった」
大きな門を出てすぐに黒埼さんが呼びつけたであろうタクシーが待たせてあった。
私達が来るのを待っていたのか運転手さんが車から降りて私達を待っててくれていて、私達の姿を見つけるなり深くお辞儀をしてくれた。
後部座席のドアを開けてくれて、戸惑う私と叔母さんは車へと乗り込んだ。
そう言って玄関のドアに手をかけた叔母さん。
ほら、黒埼さん、どうせまた何か仕掛けてるんでしょ?
土壇場で私を連れ戻すんでしょ?
外に待たせてるタクシーの運転手は黒埼さんの手下で、どうせまた別の監禁場所へ連れて行かれるんでしょ?
「舞ちゃん、ほら」
黒埼さんは何をするわけでもなく、私の姿を見つめてるだけだ。
その瞳があまりにも悲しげで、私は黒埼さんをマトモに見られないでいた。
どうして、いつもみたいに何も仕掛けて来ないの?
「黒埼さ…」
「元気でな」
━━━━━━━━━━っ!
バタンッ
外に出た瞬間、空に浮かぶ太陽の日差しが私を照らしつけた。
私の後ろでドアの閉まる音だけが聞こえた。
私、本当に…?
本当に今度こそ自由になったの?
春子叔母さんに手を引かれながら歩いてる、これは現実なの?
私…、本当に、今度こそ…。
「本当はずっと閉じ込めて置きたかった。嫌われてもいいから誰にも触らせず取られずにずっと。…ずっとそばにいて欲しかった」
大きな門を出てすぐに黒埼さんが呼びつけたであろうタクシーが待たせてあった。
私達が来るのを待っていたのか運転手さんが車から降りて私達を待っててくれていて、私達の姿を見つけるなり深くお辞儀をしてくれた。
後部座席のドアを開けてくれて、戸惑う私と叔母さんは車へと乗り込んだ。