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BLACK WOLF
第3章 狼の牙

チュッ、チュッ

「やっ、やだ…っ!あっ!」

音と連動するように快楽が体を突き抜けて、その度に体がビクッと反応を返す。

体を捻り何とか逃げようとしても黒埼の舌がそれを許さない。


「逃げられるとでも?」

「あっ、もぅ、やめて下さいぃっ!…あぁぁ…っ」


頭の中が蕩けるように痺れる。

堅くなったり柔らかくなったり、上下左右に動く舌に徐々に、ゆっくりゆっくり、追い詰められて

行き場がなくなってくる。


「も、だめっ!あっ、変にな…っ!あぁぁっ!!」


絶え間なく与えられる快楽が体の奥でマグマのように溜まっていき、まるで今にも爆発しそうな感じがした。

何、これ…?

このままじゃ、どうにかなってしまう。

「ほ、本当にもう…ねぇっ?あぁっ、もぅやめてっ!!あっ、あぁぁぁぁっ!!」


それでも、食らいついた狼はそこから離れてくれる気配がない。

ただ、先程より激しさを増した水音が室内に響いているだけ。



チュッ、クチュッ

「あっ、ああっ!!やめてっ!やめてぇぇぇぇっ!!」

クチュッ、クチュッ

「いやぁ…ああぁんっ!」

チュッ、チュッ

「も…死んじゃ…っ!やぁぁっ!やめてぇっ!!」



腰をくねらせ、全身全霊で抵抗した。

腕が使えないのだから出来る抵抗と言えば、口と体でしかなかった。



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