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BLACK WOLF
第4章 その檻の中
シャワー浴び終え洗面台に出ると、そこに脱いだはずの私の服がなくなっていた。
変わりに、真っ赤なシルクのワンピースが用意されていた。
これも黒埼の仕業か…。
こんな派手な色の服なんて着れないし、シルクなんて着たことない。
けれど、そんな口答えもこれからは許されないんだろう。
こんなこと、大した事じゃない。
何の口答えもせずそのワンピースに袖を通した。
部屋に戻ると黒埼は椅子に座ったまま、ミネラルウォーターを飲んでいた。
私は黙ってその光景を睨み付けていた。
やがて、黒埼の目線が私を捉えたようだ。
「……おかえり」
髪はボトボトだし、メイクも中途半端にボロボロ、ただ黒埼が指示したシャンプーとワンピースを着てるだけのみすぼらしい姿。
「やっぱり。お前は肌が白いし髪も黒いからその色がよく似合う」
「……………………。」
嬉しくも何ともない。
寧ろ、こんな奴に自分の肌を見られたのかと思うと吐き気がする。
その台詞で何人もの女を好き勝手にしてきたのだろう。
すると、立ち上がった黒埼はゆっくり私の方へ歩み寄り、私の濡れた髪に手をかけた。
無条件に体がビクッと反応した。
「俺が好きな香りだ」
あのblack roseとかいうシャンプーの香りだ。
その名の通り、蒸せかえるような薔薇の香りが私の髪に染み付いている。
髪の香りまでこの男に支配されなきゃいけないってことか…。
変わりに、真っ赤なシルクのワンピースが用意されていた。
これも黒埼の仕業か…。
こんな派手な色の服なんて着れないし、シルクなんて着たことない。
けれど、そんな口答えもこれからは許されないんだろう。
こんなこと、大した事じゃない。
何の口答えもせずそのワンピースに袖を通した。
部屋に戻ると黒埼は椅子に座ったまま、ミネラルウォーターを飲んでいた。
私は黙ってその光景を睨み付けていた。
やがて、黒埼の目線が私を捉えたようだ。
「……おかえり」
髪はボトボトだし、メイクも中途半端にボロボロ、ただ黒埼が指示したシャンプーとワンピースを着てるだけのみすぼらしい姿。
「やっぱり。お前は肌が白いし髪も黒いからその色がよく似合う」
「……………………。」
嬉しくも何ともない。
寧ろ、こんな奴に自分の肌を見られたのかと思うと吐き気がする。
その台詞で何人もの女を好き勝手にしてきたのだろう。
すると、立ち上がった黒埼はゆっくり私の方へ歩み寄り、私の濡れた髪に手をかけた。
無条件に体がビクッと反応した。
「俺が好きな香りだ」
あのblack roseとかいうシャンプーの香りだ。
その名の通り、蒸せかえるような薔薇の香りが私の髪に染み付いている。
髪の香りまでこの男に支配されなきゃいけないってことか…。