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BLACK WOLF
第4章 その檻の中
見たこともない風景を見ながら私の心は絶望感しかなかった。
このまま何処かへ売り飛ばされるのかな?
私はこの先どんな目に合うのだろう?
一生、この男に飼われ続けるの?
もしかしたら、もう2度とハルちゃんにも会えなくなるのかな?
ハルちゃん…、ハルちゃん。
もう1度、ハルちゃんに会いたいよ…。
外の景色を眺めながら優しい幼馴染みの顔を思い出した。
涙が零れそうになったその時だ。
「着いたぞ」
黒埼の声に思わず涙が引っ込んだ。
その声に反応して顔を上げると、そこは
「な、何ここ…?」
「俺んち」
目の前に現れたのは、まるで屋敷のような大きな家だ。
大きな門が自動で開き、車はそのまま庭の中へと入って行った。
都心から離れた、山への入り口のような場所に建ってるこの家が黒埼の自宅というのだ。
おとぎ話に出てくるような、森の中の洋館と言ったところだ。
田舎じゃあまり見かけない風景に一瞬我を忘れた。
黒埼の振る舞いやこの高級車を見れば、どっかの社長だとは予想はしていたが実際現実を目の辺りにすると開いた口が塞がらない気分だ。
車を大きなガレージへと停め、そのまま私を誘導するかのように屋敷の中へと招き入れてくれた。
その間も広い庭や木々に囲まれた周りを眺めながら現実味のないこの空間に少しばかりの恐怖を感じた。
ガチャ…。
中に入ると…
まず、真っ白な広い玄関がそこにあった。
「適当に脱げ」
言われた通りに適当に靴を脱ぎ黒埼の後を追いかけた。
広く長い廊下。
黒埼の後を着いていくのがやっとだ。
このまま何処かへ売り飛ばされるのかな?
私はこの先どんな目に合うのだろう?
一生、この男に飼われ続けるの?
もしかしたら、もう2度とハルちゃんにも会えなくなるのかな?
ハルちゃん…、ハルちゃん。
もう1度、ハルちゃんに会いたいよ…。
外の景色を眺めながら優しい幼馴染みの顔を思い出した。
涙が零れそうになったその時だ。
「着いたぞ」
黒埼の声に思わず涙が引っ込んだ。
その声に反応して顔を上げると、そこは
「な、何ここ…?」
「俺んち」
目の前に現れたのは、まるで屋敷のような大きな家だ。
大きな門が自動で開き、車はそのまま庭の中へと入って行った。
都心から離れた、山への入り口のような場所に建ってるこの家が黒埼の自宅というのだ。
おとぎ話に出てくるような、森の中の洋館と言ったところだ。
田舎じゃあまり見かけない風景に一瞬我を忘れた。
黒埼の振る舞いやこの高級車を見れば、どっかの社長だとは予想はしていたが実際現実を目の辺りにすると開いた口が塞がらない気分だ。
車を大きなガレージへと停め、そのまま私を誘導するかのように屋敷の中へと招き入れてくれた。
その間も広い庭や木々に囲まれた周りを眺めながら現実味のないこの空間に少しばかりの恐怖を感じた。
ガチャ…。
中に入ると…
まず、真っ白な広い玄関がそこにあった。
「適当に脱げ」
言われた通りに適当に靴を脱ぎ黒埼の後を追いかけた。
広く長い廊下。
黒埼の後を着いていくのがやっとだ。