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BLACK WOLF
第5章 真っ白な壁
強張った心と体。

肺炎が無理ならこのまま餓死してしまおうか?

そんなことを考えていると


「ほら」

目の前に差し出されたのは…、苺?

お皿いっぱいに盛られた苺だった。

「え…?」

「肉料理は無理でもフルーツぐらいなら食えるだろ?」

「これ…」

「うちには仕事関係の来客がよくある。その時用のウェルカムフルーツだ」



食欲のない私にわざわざ…?

さすがにこんなに山盛りの苺は食べられないけど…。

それでも胃に何かを入れたかった。

空腹過ぎて胃酸で胃がやられそうだ。


苺を1つ手に取り、小さくかじりついた。


「甘い…」

「口に合ったならよかった」


昔、よくハルちゃんと食べたっけな。

近所のおじいさんがビニールハウスの中で育ててた苺をよくわけてくれた。

何だか、懐かしい味。

1つ、また1つと苺を頬張った。

懐かしい味、ハルちゃんの笑顔を思い出しながら。

苺だけじゃ栄養不足だけど、今はこれを食べるので精一杯だ。


「何だ?苺が好物なのか?」

「別に…、そんなんじゃありません」


毎日贅沢な食事をしてる黒埼にはわからない味だろうけど。











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