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BLACK WOLF
第5章 真っ白な壁
「どうしてそんな事が出来るの?私の世界に勝手に入って、勝手に荒らして、どうして…っ」
ずっと堪えてたのに…
こんな奴の前で泣きたくなんかなかったのに…っ。
私は只、贅沢なんて望まず平和に暮らしたかっただけなのに。
またいつもみたいに大学に行って授業を受けて、昔みたいにたまにハルちゃんと会って、笑って…。
「ただ、普通に暮らしたかっただけなのに…」
「どんなに泣いても、お前は…」
「わかってる!私はあんたに買われたんでしょ!?大人しくしないとハルちゃんに何かする気なんでしょっ!?」
わかってる!
ハルちゃんを守るために自分から黒埼の手を掴んだのだから。
わかってるからこそ、この変えられない現実に涙が零れ落ちるんだ。
全部わかってる…っ。
「わかってる。その変わり約束してっ!ハルちゃんにだけ何もしないって…」
例えこの先私がどんな目にあっても、またこーして泣き出す日が来ても、ハルちゃんだけには手を出して欲しくなかった。
「そんなに…あの幼馴染みが大事か…っ!」
「なっ━━━━━きゃぁぁっ!」
腕を引っ張ると、また私の体はベッドに押し倒されていた、が
今度は先程とは違う。
黒埼の目付きが…、狩りをする狼みたいな目だ。
ずっと堪えてたのに…
こんな奴の前で泣きたくなんかなかったのに…っ。
私は只、贅沢なんて望まず平和に暮らしたかっただけなのに。
またいつもみたいに大学に行って授業を受けて、昔みたいにたまにハルちゃんと会って、笑って…。
「ただ、普通に暮らしたかっただけなのに…」
「どんなに泣いても、お前は…」
「わかってる!私はあんたに買われたんでしょ!?大人しくしないとハルちゃんに何かする気なんでしょっ!?」
わかってる!
ハルちゃんを守るために自分から黒埼の手を掴んだのだから。
わかってるからこそ、この変えられない現実に涙が零れ落ちるんだ。
全部わかってる…っ。
「わかってる。その変わり約束してっ!ハルちゃんにだけ何もしないって…」
例えこの先私がどんな目にあっても、またこーして泣き出す日が来ても、ハルちゃんだけには手を出して欲しくなかった。
「そんなに…あの幼馴染みが大事か…っ!」
「なっ━━━━━きゃぁぁっ!」
腕を引っ張ると、また私の体はベッドに押し倒されていた、が
今度は先程とは違う。
黒埼の目付きが…、狩りをする狼みたいな目だ。