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BLACK WOLF
第5章 真っ白な壁
左手の手首に当てた剃刀。
右手に力を込めて一気に引こうとした瞬間━━━━━
バンッ!
「何やってんだっ!」
私の後ろから聞こえた大声とドアが開く音。
それと共に黒埼の手が私の右手を掴み剃刀を床に落としてしまった。
「離してっ!触らないでっ!」
「ふざけるなっ!何考えてんだっ!」
剃刀を落とし、そのまま黒埼に取り押さえられるように床に尻餅をついてしまった。
声をあらげ私を静止させようとしたせいか黒埼の息も上がっている。
「ハァ、ハァ…静か過ぎるから心配になって様子を見に来れば…ったく」
様子を見に来た?
結局は脱衣場を覗いたって事でしょ?
どこまでも腐ってる、ただのド変態だ。
「あ、あんたみたいな男に…っ、これからいい様にされるぐらいなら、ひっく、し、死んだ方がマシよ…」
これから先、何度も何度もあんな目にあうなんて耐えられない。
あんな台詞を吐いた自分が信じられない。
あんな生き恥を晒すくらいなら死んだ方がマシだ。
「どこまでも嫌われたもんだな」
成り行きとは言え、今もこーして黒埼の腕の中にいる。
私を取り押さえる為とは言え、黒埼に後ろから抱き締められてるのかと思うと鳥肌が立ちそうだ。
今泣きじゃくる私を解放すればまた馬鹿なことをやりかねないと考えたのか私を抱き締めてる腕を解放してくれる気配はない。
右手に力を込めて一気に引こうとした瞬間━━━━━
バンッ!
「何やってんだっ!」
私の後ろから聞こえた大声とドアが開く音。
それと共に黒埼の手が私の右手を掴み剃刀を床に落としてしまった。
「離してっ!触らないでっ!」
「ふざけるなっ!何考えてんだっ!」
剃刀を落とし、そのまま黒埼に取り押さえられるように床に尻餅をついてしまった。
声をあらげ私を静止させようとしたせいか黒埼の息も上がっている。
「ハァ、ハァ…静か過ぎるから心配になって様子を見に来れば…ったく」
様子を見に来た?
結局は脱衣場を覗いたって事でしょ?
どこまでも腐ってる、ただのド変態だ。
「あ、あんたみたいな男に…っ、これからいい様にされるぐらいなら、ひっく、し、死んだ方がマシよ…」
これから先、何度も何度もあんな目にあうなんて耐えられない。
あんな台詞を吐いた自分が信じられない。
あんな生き恥を晒すくらいなら死んだ方がマシだ。
「どこまでも嫌われたもんだな」
成り行きとは言え、今もこーして黒埼の腕の中にいる。
私を取り押さえる為とは言え、黒埼に後ろから抱き締められてるのかと思うと鳥肌が立ちそうだ。
今泣きじゃくる私を解放すればまた馬鹿なことをやりかねないと考えたのか私を抱き締めてる腕を解放してくれる気配はない。