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BLACK WOLF
第6章 狼は爪を研ぎながら
昨日までは、さっきまでは地獄だと感じた。

このまま一生逃げられないとさえ思った。

けど、今一筋の光を見つけた。




そうよ。

何も大人しく閉じ込められる必要はない。

黒埼のやったことは脅迫に近い犯罪。

ここを逃げて誰かに助けを求めよう。

お金は後から何とかすればいい。





胃の中にムリヤリ苺を押し入れた。

苺だけじゃ栄養は足りないが空腹よりはマシだ。

少しでもエネルギーを蓄えておこうと。




苺を食べ終えた後、高鳴る心臓を押さえながらキッチンを出て家中の部屋を見て回った。

もしどこかに黒埼の気配があったら逃げ出せない。

黒埼のあの目は私の考えなんてすぐに見抜くだろう。

お風呂、トイレ、リビング、その他の部屋を1つ1つ。



部屋の多さにウンザリしながらも黒埼がいないことを願いながら。




お願い。

どこにもいないで…っ。





切れる息を押し殺し、高鳴る心臓の鼓動を抑え、動悸で汗が滲む体を張って、必死に黒埼の姿を探した。





なんて広い家…。

果てがないようにさえ思う。






1時間近くかけて家中の部屋という部屋を見て回ったが黒埼の姿はどこにもなかった。

この家に隠し部屋でもない限り、今のところ黒埼はこの家にはいない。






チャンスだ…っ!
























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