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煮詰めたシチュー
第5章 雑記 恋がつくるモノ
ですが、本物の恋愛が照らす一瞬には健康的な人間愛を見ることがあって、ほんの一瞬そこに何もかも委ねることができる。
一瞬であるがゆえの希少性、得られる感動は唯一無二の非常に貴重なものなのです。
これに比べれば物理的な肉欲の快楽など足元にも及びません。五感で得られる快感など、茶の出涸らしのようなものです。
そして最も重要なのは、愛情を肉親以外の第三者と与えあえるということです。
そういった赤の他人との愛の経験が、その人物の社会性と人格に豊穣をもたらし、ひいては生きることそのものに価値を与える。
そこに恋愛の大きな意義があると思うのです。