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煮詰めたシチュー
第6章 雑記 夢の、また夢

考えが違う、肌の色が違う、信じるものが違う、好みが違う、人はたったそれだけのことで他人の尊厳を踏みにじる性質を持っている気がします。
愛を知る人類ならば、本来そこを自覚して節度を意識することができるはずなのですが、残念ながら人はこのおぞましい習性を欲まみれの権益者に巧みに操られてしまいます。
争いの首謀者は必ず大衆をペテンにかけます。
ヒトラーは平和のための闘争なのだと群集に演説し、ドイツ国民の罪悪感を麻痺させました。
湾岸戦争では広告会社を使ってデマを流布し、米国民の敵対心を煽って戦争突入への大義名分をでっち上げました。
日本の首相は邦人が人質に捕られているさなか、その宗敵であるイスラエル国家元首と握手しました。その思惑には寒気を感じるものがあります。

