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煮詰めたシチュー
第9章 雑記 アルマゲドンと鬼ごっこ
こうして農業の根幹である種子市場を牛耳ってしまうことで、価格も供給もM社の思いのままです。
大げさに言えば、民間の一企業が一国の食糧自給率をコントロールできるということです。
М社が種子を売らないと決めれば、その品種を市場から消すこともできる。
ニンジン一本1万円で流通させるなんてことも可能かもしれません。
まぁそんなことになれば黙っていない人もたくさんいるので、そう簡単にはいかないとは思いますけども、ターミネーター技術を持ったことで、M社が社会に対して圧倒的優位に立ったことに変わりないです。