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煮詰めたシチュー
第9章 雑記 アルマゲドンと鬼ごっこ
これをターミネーター技術というそうです。
社内で命名したのか、反対派が命名したのか知りませんが、いずれにせよこの『自殺種子』に対する周囲の構え方が尋常でないことがネーミングからも推察できます。
ターミネートとは『終末』『断絶』という意味で、エンド『終わる』よりも強い意味あいがあるのだとか。
つまりターミネーターとはキラーのように単に¨殺す¨というだけでなく相手の背景を含めて抹殺する、絶滅させる、という最も非情な¨殺し¨を言葉の意味として内包しているそうです。
現在のところ、ターミネーター技術はその危険性を世界中から非難され実用化されていないそうですが、先述の映画『アンノウン』には、倫理を欠いた企業の利益優先主義へのアンチテーゼが込められていたということでしょうね。