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煮詰めたシチュー
第1章 雑記 恋とゆで卵
『恋愛ってさぁ、しんどいだろ?』
玉子を頬張りながら頷くチアキ。
可愛い人です。キツイことが言い難くなってしまいました。
『傷つけあって、慰めあってな。
嫌なことでも許しあってさ。
しんどいよなぁ・・・俺には無理だ。
でもボロボロになってもさ、
それでもどっかに辿り着こうとするんだよな。
恋愛ってのはそういうもんだろうな』
『だったら、あたし
いい恋愛してるんですかね?』
『かもなぁ、
こんなにキレイなツルツルの恋愛は、
恋愛じゃないのかもな』
私も突き刺した玉子を口に入れました。
黄身がボソボソと喉に引っ掛かりましたが、おでんの玉子はやっぱりおいしい。