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煮詰めたシチュー
第9章 雑記 アルマゲドンと鬼ごっこ
絶海の孤島であるイースター島は外敵に襲われる心配もなく、島民の暮らしは平和で静かなものでした。
島独自の文明が育ち、次第に人口が増えていき日本の宮古島ほどの小さな島に、かつては1万人もの人が住んでいたそうです。
ところがこの小さな島の文化的な暮らしに異変が起こります。
原因は森林の喪失でした。
島の木を切って、家を建てたり燃料にしていたのですが、文明が進んで人口が増えすぎたために、自然の再生能力を超えて木を切りつくしてしまいました。
それによって土壌の栄養分や水分が海に流れ出してしまい、土地は痩せ、作物が育たなくなりました。
海に出ようにも船を作る材木もない。
絶海の孤島ゆえ移住するあてもない。