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煮詰めたシチュー
第10章 雑記 哀しい病
   
夕方、河川敷を散歩しておりましたら奇妙な一団が輪をなしておりました。

遊歩道にたくさんとめてあった自転車のかごには、学校名がプリントされたスポーツバッグが押し込まれています。

輪の中心にいる、顧問の先生であろう坊主頭の中年男性を囲むように、ジャージを着た中学生年代の男の子たちが直立し、その周囲をこれも同じように神妙な面持ちをしたお母さん方が囲んでいました。

どうやら運動部のミーティングのようです。
ただ一見して雰囲気は悪そうです。



   
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