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第10章 雑記　哀しい病

　　　
あたりは暗くなり始めていました。
そのちょっと異様な雰囲気に、公園で遊んでいた小さな子供たちも家路につくペダルをとめて、奇妙な集団を遠巻きに眺めています。

まわりの目も気にせず、怖い顔で威圧的に訓示をたれる顧問の男性。
どうも試合に負けてしまったようで、生徒たちは皆一様にうつむき、沈滞したムードを漂わせていました。

生徒の顔、親の顔を見ていると、スポーツを楽しめてないなというのが一目で判ります。