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煮詰めたシチュー
第10章 雑記 哀しい病
遺族が公表した彼の遺書には、こう書かれていました。
「私が死んだら迷惑がかかりますが、
でも死ぬことを選びました。
今までありがとうございます」
手立てを失くした17歳の心情。
それでもまだ両親に詫びている。
命を絶つその瞬間まで縮んだままだった彼の気持ちを思うと、管理教育だとかバカ教師だとかそんなことはどうでもよくなって、ただただ哀しくて残念です。
親御さんの哀しみは計り知れません。
自殺した生徒はもちろん、自殺される側の親御さんのやり場のない哀しみは、一生消え去ることはないでしょう。本当にお気の毒でなりません。