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煮詰めたシチュー
第10章 雑記 哀しい病
どうにかこうにか仕事には行っていたのですが、通勤の途中で突然動けなくなることが何度もありました。
すがるようにして駅のベンチになんとかたどり着くと、当分そこから立ち上がることができません。半日ほどそこで坐り込んでたこともありました。
電車に乗ったものの終着駅まで降りることができなかったり、とにかく無理やり出勤するという状態が続き、遅刻や欠勤が頻繁になっていきました。
上司と相談して重要な業務から外してもらい、降格を願い出て役目を解いてもらいました。
病院に行くように言われましたが、生返事で誤魔化しました。
元々病院嫌いでしたから治療しようという意思はまったく湧きませんでした。