この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
煮詰めたシチュー
第10章 雑記 哀しい病
あとで判ったことなのですが、妻も同じ辛さの只中にいたにもかかわらず、私の様子に異変を感じて何度か尾行してくれていたようでした。
私が駅のベンチで半日坐り込んでいたのも知っていました。
当時私の携帯はiphoneでしたので、ついていけない日はGPSで一日中私を追ってくれていたそうです。
私が一か所に留まって動かなくなったとき、何度電話しようと思ったことかと。
でもそれがその時私が一番嫌がることだと判っていたので、連絡できなかったということでした。