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煮詰めたシチュー
第11章 「星と僕たちのあいだに」 あとがき
何か事が起こると彼らは勝手に動き始め、心情をあらわにします。
このとき、もはや作者の意図は無視されています。
チラシの裏に書いたプロットなどはあって無きものになりました。
物語の中盤からは彼らの心情に寄り添うことで、どうにか完結へと導くことができました。
「こんなことになったぞ、さぁキミたちはどうするんだ?」と疑問を投げかけ、
「またくじけるのか? それが君のいう愛情なのかよ」とハッパをかけ、
「いやぁ~わかる。それはつらいよなぁ……」と涙しました。
執筆していた一年のあいだ、彼らとそうした対話を続けながら、共に過ごしたきたように思います。
そんな私の中だけにある事実を、そのときの私の拙い力量でどうにか文章にしたものが、「星と僕たちのあいだに」であります。