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煮詰めたシチュー
第11章 「星と僕たちのあいだに」 あとがき
「星と僕たちのあいだに」 あとがき
ピカレスクを否定しません。
悪漢が魅力的に描かれた作品は私も好きですし、ならず者へ憧憬を抱くこともあります。
誰にだって悪い所があって、私も善人ではありません。
それこそ自分の胸に手をあてて聞いてみればわかります。叩けば埃だらけになります。
以前にあんな小説を書いた私のようなものが、他人様に道徳や倫理を説くことはおこがましく軽率だと充分承知しています。
ただ、恋愛や不倫や友情、夫婦関係や親子関係、仕事の同僚や上司や部下、学校の先生と生徒、クラブの先輩後輩といった、数え上げればきりのない人同士のつながりには、踏み外すことの許されない最低限の行儀があるといつも思っています。