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煮詰めたシチュー
第2章 雑記 ジブンのカタチ
見渡す限りの雲の海。
雲海でした。
奇跡のような光景が眼前に広がっていました。
青白い雲が見晴らす遥かまで埋め尽くし、後夜を明かす小さな太陽が厚雲の表層深くまで黄金に染め抜いていました。
それが展望デッキのすぐ下、私の足元まで及んでいるのです。
その圧倒的な量感。眼を奪う無数の色彩。
一切を断裁する静寂。
絶景、絶句・・・。
生唾を飲む、その音が妙に大きく響きました。
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