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煮詰めたシチュー
第4章 ホラーな男
叫び声を聞いて駆けつけた仲間の職人に抱えられ、激痛を堪えながら何とか足場を降りた山ちゃんは、すぐに救急車で病院に運ばれ長期入院することになりました。
痛々しい話で恐縮ですが、これが不幸にも山ちゃんが左目を失うことになった経緯です。
一年ほどして山ちゃんは元気に職場復帰を果たします。
職人仲間は彼を快く迎え入れ、山ちゃんは片目のハンデを背負いながらも仕事に精を出していました。
失った方の目には精巧な義眼が入り、傍目には山ちゃんが身体障害者だということはほとんど解りません。