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煮詰めたシチュー
第4章 ホラーな男
¨どないやこれ¨というフレーズと茶目っ気たっぷりの笑顔が私の頭の中にリフレインされ、短い周期の思い出し笑いが腹筋をひきつらせます。
笑いのダムは決壊寸前でした。
『ぐぐっ、し、失礼っす、ね・・』
『そや、人の顔みて腰抜かしよって、
失礼なやっちゃで。かなんわ』
妙に味わい深い関西弁で非礼なヤンキーをたしなめる山ちゃん。
ひきつったまま尻餅をついたヤンキーは完全に戦意喪失したようでした。
飛び道具を使ったとはいえ、大らかな対応でカリカリせず事態を収拾するあたり、やはり私にとって山ちゃんは尊敬に値する師匠でした。