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煮詰めたシチュー
第5章 雑記 恋がつくるモノ
若返る予定はないので私は死ぬまで老眼とタッグを組むことになります。
来るものが来たか、と心が少しうつむきましたが、文字を読むことにストレスを感じていましたので、この際老眼鏡を作ってもらうことにしました。
SFチックな掛け枠にカチャカチャとレンズを入換えて何度か合わせると、『ウソッ!』と思わず言葉に出てしまうほどハッキリと文字が見えました。持参した文庫本の紙の毛羽立ちまで確認できます。
今まで何だったんだという思いと同時に、老眼鏡というアタッチメントを使わないと字も読めない生身の機能の衰えに滅入ってしまいました。