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散る華如く
第7章 目醒めた彼女
「紗羅・・・!!」

「ときわさん・・・?どうしてここへ?」

「アンタを迎えに来たんだ。」

「そんな・・・無理です。」

「なんでさ―。」

「わたしは貴方と共にいることが許されません・・・それに、わたしはバケモノです。」

「そんなにこと―。」

「本当に、わたしだって・・・」

そこでときわは、彼女の瞳(め)が涙で光っていることに気づく。

「お願い、ここを出て行って・・・!!私のためを思うなら・・・!!」

「分かった、そうするよ・・・」

抱きしめたい衝動をこらえ、ときわは去って行く。

そして、足音が完全に聞こえなくなったところで―彼女は泣き崩れた。

(これでいいの、これで・・・・)

そう思う頭とは裏腹に、涙が止めどなく溢れてくる。

「ときわさん、いつまでも・・・大好きです。」

紗羅は微笑んだ。

唇が、わずかに震えていた。
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