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妄操作家
第4章 疑念
休日はたまに近くのスーパーまで
歩きで散歩しながら買い出しを
したりもしていた

とある土曜日

この日も歩きで買い出しの帰りに
近所に住む高並信一(タカナミシンイチ)夫妻に
たまたま会い立ち話が始まった

この高並夫妻とは
夫婦、子供も年齢的にも近く
近所なのもあって仲良くしていた

「こんばんわ」

『こんばんわ』

「今、そこで買い物して来た帰りなんですよ」

『うちはこれから夕飯の買い出しにそこまで』

「今日は遅い買い出しじゃないんですか~?」

『今日はちょっと出かけてましてね』
『映画を見に行ってきてましたよ』
『今話題の映画なんですけど』
『あの有名な小説の実写化した映画を』
『あの小説家が書いた作品は面白いですよね』
『小説家と言えば春季咲来の小説も良いですよね』
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