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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
「俺は、おまえのことが…………」

その先を聞くのが怖かった。
嫌いだと言われるくらいなら、そんなの聞きたくない。

「す……」

「殴ったことは謝らないから……!」

しゅーちゃんの言葉を遮って叫んだ。

俺は転がっていた自分の傘を掴むと、そのまま走り出した。





 
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