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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第8章 泡のようにはじけて
「それは、俺達が幼なじみだから……」

「本当にそれだけかなぁ?」

苺香がじっとこちらを見ている。

長いまつげに大きな瞳。
これを見た男はきっと全員ノックアウトされる。
そんな魔性の目だ。

「ねぇ、若葉。本当に柊のことが好き? 幼なじみだからって言ったけど、若葉の方こそずっと一緒にいたから勘違いしてるんじゃないの? 柊への感情を恋愛だと思い込んでるっていうか、小さい頃からの刷り込みっていうか」

「そんなわけ……」
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