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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
「なんでっ!? どこ触ってっ……!?」

「知らねーの? 男同士はココ使うんだよ」

俺は目を見開いた。

しゅーちゃん?
何、言ってるの?

「う、嘘、だよね……?」

反応の鈍い俺の頭に、しゅーちゃんの声がはっきりと覆いかぶさってくる。

「しようぜ、セックス」

「……!?」

言葉にならない声が喉を通りすぎていった。
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