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叶わないならせめて、手に入らないならいっそ
第2章 灰色の雨が降る日、俺たちの関係はねじれた
違う。
俺はしゅーちゃんのこと好きだけど、望んでいたのは、こんなことじゃなくて。
もっと温かい、二人で分かち合うような時間のことで。

こんな唐突で乱暴な行為なんかじゃない。

「だ、ダメだよっ! こーゆーのは、好きな人とっ!」

とたんに、しゅーちゃんの目が氷のように鋭くなった。
ぞっとするような冷たい声でしゅーちゃんが言う。

「いーじゃん、別に。好きな奴が相手じゃなくても」

あまりの恐ろしさに、喉が詰まって何も言えなくなった。
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