パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第5章 風邪っぴきにはご用心！

「はーい、これで丸腰」
「ひ……卑怯ものっ」
「……待て待て、俺が丸腰なのに、武器を使ってるゆーりの方がどっちかっていうと卑怯でしょ？」

　ゆーりはぐっと言葉に詰まった。

「ま、腕力じゃ俺に敵わないもんね。ゆーり一応女だし。武器使っても卑怯じゃないか」
「……一応ってなんだ！」
「そんでもって、責められるのが大好きなドＭだもんね」
「ち、違うっ」

　反論はするけど、ちょっとだけ小声になった。

「……あんな責められ方、全然好きじゃ……」
「あんなって？」
「だから、今日みたいな……」
「今日何したっけ？」

　そこでされたことを思い出したのか、真っ赤になって睨みつけてくるゆーり。
　わかりやすい。

「そういうやつ！」
「もう、『あんな』とか『そういう』とか、指事語ばっかじゃわからない。ちゃーんと言って？」
「…………やだ」