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可愛いヒモ~番外編
第5章 風邪っぴきにはご用心!

 おとなしく部屋に行って、着替えてからベッドに入ると、やっぱり体が変だった。なんだかふわふわしてるし、それに……。

「麻人ー入るよっ」

 ドアが開いて、体温計と熱冷ましの湿布と、スポーツ飲料が入ったコップを持ったお姉ちゃんが入ってきた。

「ほら、まずこれ脇に入れてねー」
「はーい」

 体温計を渡される。脇に入れて計りながら、コップの中の液体を飲み干した。なんだか喉も渇いてたみたい。熱冷ましの湿布も、額に貼ってくれた。
 そのあと、ピッピピッピ鳴り出した体温計を取り出して、お姉ちゃんに渡した。

「やっぱり、37℃超えてるよー。風邪だよ絶対! お母さん帰ってくるまで寝てよう麻人っ」
「……うん」
「薬飲まなきゃだよねー。ちょっと待っててね、おかゆとか、なんかあるかなぁ、見てくる」
「えー、いいよーお母さん来てからで」
「ダメだよ、熱が上がっちゃったら大変だもん。ちょっと待っててねー」

 慌ただしく部屋を出ていくお姉ちゃん。
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