この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
可愛いヒモ~番外編
第5章 風邪っぴきにはご用心!

おとなしく部屋に行って、着替えてからベッドに入ると、やっぱり体が変だった。なんだかふわふわしてるし、それに……。
「麻人ー入るよっ」
ドアが開いて、体温計と熱冷ましの湿布と、スポーツ飲料が入ったコップを持ったお姉ちゃんが入ってきた。
「ほら、まずこれ脇に入れてねー」
「はーい」
体温計を渡される。脇に入れて計りながら、コップの中の液体を飲み干した。なんだか喉も渇いてたみたい。熱冷ましの湿布も、額に貼ってくれた。
そのあと、ピッピピッピ鳴り出した体温計を取り出して、お姉ちゃんに渡した。
「やっぱり、37℃超えてるよー。風邪だよ絶対! お母さん帰ってくるまで寝てよう麻人っ」
「……うん」
「薬飲まなきゃだよねー。ちょっと待っててね、おかゆとか、なんかあるかなぁ、見てくる」
「えー、いいよーお母さん来てからで」
「ダメだよ、熱が上がっちゃったら大変だもん。ちょっと待っててねー」
慌ただしく部屋を出ていくお姉ちゃん。

