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可愛いヒモ~番外編
第5章 風邪っぴきにはご用心!

ーーそこまで読んだ時、ふいに部屋のドアが開いて、ゆーりのテンションの高い声が響き渡った。
「あっさとー! 今度はハンバーグ上手にできそうだよーっ! そういえばソース決めてなかった! 和風おろしポン酢と、デミグラスとトマトソースどれが……」
そこまでいっきにまくし立て、ふっとゆーりの動きが止まる。
俺がパソコンの前にいることに、ようやく気付いたらしい。……とろいなぁまったく。
「あ、あ、あ……、麻人、もしかして……、わた、私の小説……」
みるみる顔色を変えるゆーり。いやいや焦りすぎだから。
「……読んだよ、一番上にあったやつ。どーりで最近、精通いつ? とか、オナニーがどうのとかやけに聞いてくるなと思ってたんだよ。姉ちゃんのこととかも」
「……あれか、風邪のを読んだのねーん」

