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藤の舞
第10章 休診日
女の淫欲の口が開かれ、そこは蜜で濡れていた。

開脚に合わせてズームで寄る。

画面いっぱいにその淫らな器が映し出された。


最初の診察では、全く濡れなかったそこは、脱いで恥ずかしい誓いを立てるだけで、淫欲の蜜を垂らしていた。

半月ほどの調教の成果に僕は満足する。

刷毛と朱肉を持って獲物に近づく。

「何をするんですか?」

獲物が怯えた目で僕を見上げる。

「身体で印を結んで貰うんですよ。
どこでも買える印鑑より、ずっと確かな印でしょう?」

椅子の後ろに回り、映像を遮らないようにして刷毛に朱肉を付けていく。

わなわなと震える獲物の太ももに手を置き、その濡れる花弁に刷毛を這わせる。

んん…んぅ…

獲物はそれだけの刺激に反応する。

イヤらしい下の唇がベットリとした朱の口紅をしたようになる。

商売女のどぎつい口紅のように、そこは淫乱の証を纏った。

んぅ…んはぁ…

ぐるっと刷毛を這わせるだけで獲物は身を捩り快感に堪える。

「さあ、準備はできましたよ。調印してください。」

獲物を紙の前に立たせて、カメラに戻る。

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